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位置情報マーケティングとは?注目される背景とメリット、実践例を解説

位置情報とそれにまつわる事柄

位置情報マーケティングの定義から売上向上につなげるための実践施策を解説

 

位置情報マーケティングの定義から売上向上につなげるための実践施策を解説
位置情報マーケティングとは、GPSやWi-Fiなどから取得した位置データを活用するマーケティング手法です。位置情報の取得技術や分析技術の発展にともない、成果をあげる企業が登場するようになり、注目を集めています。
位置情報マーケティングが注目される背景、メリット、取り組むための注意点について解説します。

位置情報マーケティングとは?

 

ユーザーの位置情報に基づいたマーケティング手法

位置情報マーケティングとはユーザーのスマートフォン、Wi-Fi、GPSなどから取得した位置情報を活用して行うマーケティング手法です。位置情報を把握することで対象のエリアを訪れている人はどの地域に住んでおり、どの時間帯にどのエリアに移動しているかを把握できます。なお、位置情報の取得にはユーザーの許諾が必要で、取得した位置情報は個人情報に関わる部分は除外されます。

これらの情報をさらに視覚化し、人の移動状況や行動を把握できるようになりました。このため、これらの情報を活用しながら、店舗や施設の近くにいる人の人物像(年齢、性別、職業など)や、どの店に訪れているかなどの動向を把握し、広告配信やプロモーションなどに利用しています。

 

位置情報の種類

位置情報はスマホやタブレットなどのデバイスから以下のツールや技術を使用して取得しています。

●     GPS

GPSは衛星から発信される電波をデバイスが受信することで、現在地を特定する機能です。飛行機、船舶、カーナビなどにも利用しています。スマホやタブレットにもGPS機能は搭載されており、地図アプリなどを中心に活用されています。

●    Wi-Fi

Wi-Fiとは、IEEE802.11に準拠した無線LANの規格です。Wi-Fiに接続したデバイスの端末番号とWi-Fiの情報などから位置情報データベースを構築することが可能です。

●    ビーコン  

ビーコンとは、Bluetoothの電波を発信する端末やその通信方法です。ビーコンを屋内に設置することでスマホの位置情報を取得できます。

●    通信基地局

携帯電話は端末の近くにある通信基地局とビーコンの送受信を行っています。携帯電話の通信基地局の位置情報データを利用することで位置情報マーケティングに活用できます。

 

位置情報マーケティングが注目される背景

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人流や行動パターンの分析が普及

位置情報マーケティングが注目されている理由の1つは「人流や行動パターンの可視化・分析が普及したこと」です。

人流や行動パターンの分析が普及したきっかけは「新型コロナウィルス感染症の拡大」です。2020年はじめは感染症の拡大で人流抑制が叫ばれる中、スマホをはじめとして各デバイスの位置情報を活用して人流や行動パターンの可視化・分析が行われていました。

位置情報のデータは交通情報や防災計画に活用されると同時にマーケティングをはじめとしたビジネス分野でも活用されています。位置情報データの活用により、より詳細な顧客動向を把握できることでビジネスへのより高度な活用への期待で注目を集めています。

 

モバイル端末の普及と技術革新

モバイル端末の普及と位置情報システムの技術革新も位置情報マーケティングが注目を集めている理由の1つです。

スマホやタブレットの普及に伴い、位置情報を紐づける形でよりユーザーの行動、趣向、購買履歴などを詳細に取得できるようになりました。また、GPS、Wi-Fi、ビーコンなど、位置情報を取得できるエリアの拡大や位置情報の精度も向上しています。

加えて位置情報の分析技術も向上し、売上向上などに活かせる貴重な情報としてマーケティングへの活用が注目を集めるようになりました。

 

位置情報マーケティングに取り組むメリット

 

場所の特性に合わせたマーケティング施策を導入で

位置情報の活用により、特定の場所にいる人々の動向や行動特性を把握できます。このため、場所の特性に合わせたマーケティング施策の導入が期待できます。

たとえば、モバイル端末から得られた位置情報データを活用することで、店内の顧客の動きに合わせた店内販促施策などのマーケティングを行うことが可能となります。売り場の特性と顧客の動きに合わせた戦略的な広告作製や販売戦略の立案が期待できます。

 

効率的な情報発信ができる

位置情報マーケティングに取り組むことで、効率的な情報発信ができることもメリットの1つです。具体的には、場所や時間に応じて情報の受け取り手を効果的に取捨選択しながら広告配信ができます。

位置情報の技術の進歩により誤差は数十センチと精度が向上しています。このため、例えば店舗の近くにいるユーザーに対して店舗内で使用できるクーポンを配信するなど、来店を促すことも可能です。

スマホを1人1台保有しているデジタル化時代では、ユーザーはさまざまなメディアから日々莫大な情報を受け取っています。このため、ユーザーが情報を受け取りやすいタイミングで情報発信を行うことができるかどうかがカギとなります。店舗の近くにいるユーザーが魅力を感じる広告を配信するなど、位置情報データの活用により集客効果の向上が期待できます。

 

店内での業務効率化に取り組める

位置情報データの活用はマーケティングだけではありません。業務改善にも活用できます。

たとえば、店舗内の動線が悪いと従業員の動きにムダが発生し、時間のロスにつながります。わずかな時間のロスが積もり積もると、金額換算で大きな損失になりかねません。従業員の動きを位置情報によって取得・分析することで、導線を最適にし、業務効率化につなげることができます。また、従業員の教育や育成にも役立ちます。

カートに位置情報を把握できる端末を設置することで店舗内にいる顧客の行動を把握し、商品レイアウトや陳列の変更が効果があったかどうかを把握できます。

このように位置情報を活用することで業務効率化にも役立ちます。

 

多角的な視点で顧客情報を得られる

「多角的な視点で顧客情報を得られる」ことも位置情報マーケティングに取り組むメリットの1つです。

スマホアプリなどを通じて得られた位置情報データを利用してユーザーの行動履歴を把握することで、ユーザーの嗜好や趣味を分析できます。

位置情報データと過去の購買データを結びつけることでユーザーの行動パターンやインサイトの把握に役立ちます。それに伴い、ユーザーが求める商品やサービスをスマホにプッシュ通知で配信することで商品やサービスの認知度向上や購買意欲を顕在化させることも可能です。

 

費用対効果を把握し、PDCAサイクルを適切にまわせる

従来の街頭広告(ポスター、看板、中づり広告)では、「見た人がどれくらい実際に来店し、商品を購入したのか」といった費用対効果を測定することは困難でした。しかしスマホの普及により個々の行動履歴の把握など、従来ではデータ化しにくかった対象もデータとして把握できます。そして、これらのデータを活用し、スマホアプリなどにプッシュ通知で配信したクーポンの利用で、広告効果を測定可能となりました。

また、マーケティングではPDCAサイクルを適切に回すことが大切です。しかし、これまでのマスマーケティングでは広告効果の測定が難しいため、PDCAサイクルを適切に回すことは困難でした。位置情報マーケティングであれば広告効果の測定が可能となるため、PDCAサイクルを適切に回しながら業務改善や施策検討などを行い、社会のニーズの変化や環境の変化に柔軟に対応できます。

 

顧客体験の向上が期待できる

位置情報に基づいて個々のユーザーに適切なタイミングで販促ができると、顧客とのコミュニケーションの向上につながります。具体的にはアプリ経由によるメッセージの配信により外部からの来店や店内での購買を促すなどです。これにより来店へのきっかけをつくるなど、顧客との接点を増やすのに役立ちます。

また、ユーザーが「いま、ここでほしかった」という情報をタイムリーに届けることで、顧客体験の質を上げることもできます。

 

位置情報マーケティングの事例

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テーマパーク

1つ目の事例は大手テーマパークです。この企業は広告配信をWebに切り替えたものの、広告効果の測定が課題でした。なぜなら、来場者が触れた広告や日常の生活動線を把握することが困難だったからです。

 

このため、この企業は位置情報を活用したマーケティングに取り組みます。その結果、アプリユーザーの生活動線の推測が可能となり、来場者のよく利用するエリアの情報や他の利用エリアの店舗などのリストを把握できるようになりました。


AIを活用してこのテーマパークの会員と類似の生活動線を持つ顧客に広告を配信したところ、これまでは商圏外と考えていた地域から、想定を上回る数の来場者が来場しました。

大手旅行代理店

2つ目の事例は大手旅行会社です。オンライントラベルエージェントの登場や顧客のデジタルシフトが進む中で売上の多くが実店舗を占め、デジタル化を進めることがこの企業の課題でした。そんな中でこの企業が着目したのは位置情報でした。位置情報を活用し、デジタル施策をオフラインへの貢献度を可視化できれば社内のデジタルに対する関心度が高まるのではと考えたのです。

「場所×シチュエーション×時間軸」を掛け合わせた複数のシナリオを設計し、旅行に興味がありそうなユーザーで店舗の近くに来た人に広告を配信し、実際の来店を計測しました。広告を配信したユーザーのうち、実際に来店した人を計測したところ、来店、売上ともに貢献していることが明らかになったのです。

 

 

位置情報マーケティングの注意点

 

 

導入するシステムを見極める

位置情報マーケティングを進めるにあたり、導入するシステムを見極めることが必要です。位置情報マーケティングに使用される技術には、それぞれメリットやデメリットがあります。例えばGPSはスマホやデジタルカメラなど多用途で使用されているメリットがある一方で、天候に左右されたり、高層ビルに囲まれていると精度が落ちたり、屋内環境では十分活用できないデメリットがあります。

また、ひと口に位置情報システムといっても、精度や使い勝手はさまざまです。特に近年は屋内専用の位置情報システムが登場するなど多岐にわたっています。

このため、位置情報マーケティングを行う目的や期待できる成果を整理し、導入するシステムを見極める必要があります。

 

位置情報が個人情報に該当するケースに注意する

ユーザーIDなどの個人を特定できる情報を紐づけられた位置情報は個人情報にあたります。また、位置情報を長期的に蓄積した結果、自宅や勤務先の特定や個人を識別できるレベルの情報は個人情報に該当する可能性があります。

個人情報に該当するデータは個人情報保護法に則って適切に対応する必要があります。具体的には、位置情報を個人情報と紐づけて利用したり長期的に分析する場合には、位置情報を取得する際にユーザーの同意を得なければなりません。

 

まとめ

この記事では位置情報マーケティングが注目される背景、メリット、取り組むための注意点について解説しました。

デジタルシフトが進む中、位置情報技術の発展でインサイト分析につながる行動様式の分析が可能となり、位置情報マーケティングが注目を集めるようになりました。また、位置情報マーケティングは地域の特性に合わせたマーケティング施策を実施できるメリットがあり、導入した企業の成功事例も聞かれるようになりました。


一方で位置情報マーケティングに取り組むにあたっては、位置情報システムの見極めや個人情報の取り扱いなど注意点もあります。これらの注意点を踏まえ、位置情報マーケティングに積極的に取り組むことでメリットを享受していきましょう。

 

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