左からデジタル&IT本部 遠藤様、宮下様
参天製薬株式会社は、眼科領域での高い専門性を礎に、眼科用医薬品の開発・製造・販売などを行う企業です。
同社は、オフィスの座席管理システムとして、ソニーの非接触ICカード技術 FeliCaを活用したSEATouch(シータッチ)を導入。使いやすくアクセシビリティに優れたSEATouchを導入したことで、それまでに抱えていたさまざまな座席管理の課題を解決できたといいます。
そこで今回は、参天製薬様のご担当者にインタビューを実施。座席管理システムとしてSEATouchを選んだ理由の他、導入後の効果などについて詳しくお聞きしました。
アクセシビリティが導入を後押し!座席管理ソリューションSEATouchを導入した理由は?
― まず、SEATouchの導入前に抱えていた課題を教えてください。
弊社は、New work style施策の一つとしてWork From Anywhereを導入し、職務特性に応じた多様な働き方を進めています。これによりオフィスに限らず適時最適な場所で就業することが可能となり、一人ひとりの生産性の向上を実現してきました。あわせてオフィススペースの削減により、コスト削減も実現しました。一方、組織内、組織間のコミュニケーションが減少するという課題も見えてきました。
そこで、情報交換、コラボレーション、イノベーションを推進する場として、オフィスを積極活用することになったのですが、オフィススペースの削減により、社員の出社状況によっては座席を十分に確保できない可能性が出てきました。そこで、オフィスの座席予約システムを導入し、このような課題の解決を図ることになりました。
当初は、QRコード式の他社製品を利用していたのですが、いくつかの課題があって入れ替えを検討することになり、数社を比較した結果SEATouchの採用を決めました。
― 実際に導入するにあたり、さまざまな座席管理システムを比較検討したとのことですが、最終的にSEATouchを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
ひとつは、料金形態が座席数課金だったことですね。弊社の本社オフィスの所属人数は600名ですが、国内・国外からの出張、またWork from anywhereによって他のオフィスの社員が本社にて業務をすることもあり、約3700名の利用を想定しなければいけません。それに対しオフィスの座席は300席しかないため、ユーザー数課金では、コストを抑えるためにアカウントを発行するユーザーを絞り込む必要があります。
そこで、ユーザー数課金ではなく、対象利用者が増えても安心な、座席数課金の製品を探すことになりました。検討段階でさまざまな製品を比較したのですが、座席数課金を採用していたのはSEATouchだけでした。SEATouchは、座席数×20倍までの人数を登録できるので、ユーザー数が多い弊社でもコストを気にせずに利用できます。
もうひとつは、新たなアプリのインストールが不要なブラウザーベースであったことです。海外の子会社社員の利用を想定する場合、めったに本社オフィスを訪問しない全社員に予めアプリをインストールしてもらうのは現実的ではありません。そのため、アプリのインストールが不要なSEATouchが弊社にぴったりでした。
― その他、SEATouchの導入を後押しするような要因はありましたか?
導入を後押ししたのは、アクセシビリティに配慮された設計です。
弊社は眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、価値ある製品やサービスの提供を通じ、人々が「見る」を通じた幸せを実感できる社会の実現に向けて取り組んでおり、その活動においては、必ず「人」を中心に考え、行動することを大切にしています。これは従業員に対しても同様です。社内にも視覚に障がいがある社員がおり、以前使っていた製品はQRコードをカメラでスキャンする必要があり、それは目の視覚に障がいがある方には大変困難な作業です。タッチするだけでチェックインができ、アクセシビリティにも配慮されたSEATouchは弊社にとって最善の選択肢であると考えました。
圧倒的な使いやすさで利用率100%! 座席予約の利用の幅も広がるSEATouchの導入効果とは?
― 現在SEATouchをどのように利用していますか?
本社オフィスの2フロア300座席に導入しています。メインとなる対象者は本社オフィス在籍者600名ですが、海外の子会社の従業員を含めた全従業員が利用できます。用途はオフィスに出社するときの座席予約と座席のチェックインです。パソコン・スマートフォンから事前予約を行い、出社時に座席に設置したカードにスマートフォンをタッチするだけでチェックインが完了。Azure AD(現Microsoft Entra ID)と連携しているので、セキュアで簡単にログインができ、ユーザー管理の煩雑さもありません。
初見でも問題なく操作できるので、現状の利用率は100%。「使い方がわからない」といった問い合わせを受けたこともなく、非常にスムーズに導入・運用できたと感じています。
― ありがとうございます。導入後の効果についても聞かせてください。
想定していた改善目標を達成でき非常に満足しています。また、SEATouchはスマホをかざすだけなので、作業ステップ数が減り、「より簡単で、使いやすくなった。」と社員からも好評です。
― そのほか、SEATouchを使ってよかったと感じることはありますか?もしあれば教えてください。
複数の席予約ができるようになったことですね。近くに座ってほしい人の分もまとめて予約できるようになったので、以前よりも利用の幅が広がりました。
また、驚いたのが改善要望に対するソニーさんのレスポンスの早さです。少し不便と感じた機能をお伝えしたところ、短期間で改善していただくことができました。レスポンスの早さに感動すると同時に、ユーザーのニーズにはできるだけ応えたいというソニーさんの強い意志も感じました。
ユーザーフレンドリーな機能拡張に期待!今後のSEATouchに求めることは?
― 本日はありがとうございました。最後に今後の展望やSEATouchに期待することがあれば教えてください。
今後は、オフィスでのコミュニケーションやコラボレーションをさらに活性化していきたいと考えているので、何かそれを促進できるような機能があるとうれしいですね。今後もさまざまな機能拡張を行うとお聞きしているので、ユーザーフレンドリーな機能の追加を期待しています。
参天製薬株式会社
Santenは、眼科領域に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、世界中の患者さんや生活者、医療関係者の皆さまへの価値ある製品やサービスの提供を通じ、人々の「Happiness with Vision」の実現に貢献することを目指しています。創業以来、「天機に参与する」という基本理念の下、130年以上にわたり人々の目の健康維持・増進を追求してきました。現在、眼科領域における医薬品の研究開発、製造、販売・マーケティング活動をグローバルに展開し、世界60以上の国・地域で約5,000万人の人々の目の健康をサポートしています。私たちのミッションは、眼科領域における専門性と患者さん視点から創出される製品やサービスを通じて、目の病気の予防や診断、治療において今まで提供されていない重要な価値を患者さんや社会に提供し続けることです。一人でも多くの患者さんが幸せで豊かな人生を過ごすことができる未来を創り出すため、世界中の人々が「見る」を通じた幸せを実感できる社会の実現に向けて全力を尽くしています。
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