SEATouchは、教育の場でも幅広く活用されています。
今回は、研究室の在室管理(入退管理)としてSEATouchをご利用いただいている東京大学大学院薬学系研究科 薬品作用学教室の池谷教授と、実際に利用している学生の皆さんにSEATouch導入の経緯や効果、使用感についてお話を伺いました。
―SEATouch導入のきっかけについて教えてください。
以前より誰が研究室にいるかを把握する手段がなく、課題となっていました。災害時の在室者の確認のため、各研究室で在室管理システムの導入が推奨されるようになりましたが、なかなか導入が進みませんでした。そんな中、スタッフがWebサイトでたまたまSEATouchを見つけ、簡単に導入できそうだという点から問い合わせたのが始まりです。
―導入時に他のシステムとの比較はされましたか?
学生証や職員証が利用しているIDシステムや、交通系ICカードの活用も検討しましたが、セキュリティや構築の手間が課題でした。ネットで購入可能な他社製品も調査しましたが、最終的に手間なくワンパッケージで導入できるSEATouchを選びました。
カードは研究室内部に設置
カードケースは、3Dプリンターでオリジナル制作
―SEATouchを選んだ決め手は何ですか?
ほとんどの人が持っているスマホを使えるという点です。カードを設置するだけですぐに使える手軽さも魅力でした。
入室したらカードにスマホをタッチ
―実際にはどのように使われていますか?
SEATouchのカードを研究室の入口内部に設置し、学生は入退室時にスマホをタッチして記録します。現在は約40名が利用中です。導入時は「タッチ忘れ」を懸念していましたが、学生たちの順応力は想像以上ですぐに習慣化し、感心しています。
―データの活用やシステムについて工夫している点はありますか?
SEATouchは入退記録をCSVで抽出できるため、データを活用してより便利に使うための仕組みも構築しました。
まず、毎朝10時の時点で入室記録がない生徒には、SlackのDMで自動通知が送られます。これは生徒のタッチ忘れ防止にもなっています。
また、月末には入退室一覧がスプレッドシートで教員に自動配信されます。これにより、各生徒が何時に来て、何時に帰ったか、各学生の状況が毎月閲覧できています。
また、この月末レポートは、生徒にも送られます。AIが入退傾向を元にコメントをつけてフィードバックしています。例えば、来る時間がバラバラな人には「生活リズムを整えましょう」や退出忘れが多い人には「退出忘れを防ぐことが重要です」など。AIが自動でコメントを追加するので、ユーモアのあるコメントもあり、好評です。
―導入後の効果について教えてください。
災害時の在室把握については、100%実現できたといえます。
また、行動変容や責任意識の向上といった傾向も感じられます。
現在は研究室の在席管理だけでなく、対面のセミナーへの出席管理にも利用しています。
週に2回ゼミがあるのですが、それがラボでの研究活動の単位になります。
以前はその場にいるかどうかをざっと見るとか、後ろの方に座っているスタッフが目視でチェックするといった確認でした。今ではSEATouchのおかげで、正確に出席状況を確認しながら成績もつけられるようになりました。
SEATouchを利用することで、出欠のエビデンスが残せるようになった点は、大きな進歩だと感じています。
―学生さんたちは、実際に使ってみていかがでしたか?
SEATouchの入退管理は、すでに習慣化しています。
普段からコンビニなどの支払いにスマホを利用しているため、カードにスマホをタッチするということにも特に違和感はありませんでした。いつも使っているスマホが使えるという点で、早期定着につながったと思います。
インタビューに答えてくれた研究室の学生の皆さん
―本日はありがとうございました。最後にSEATouchに今後期待していることはありますか?
現状でも十分便利ですが、もしサービス内でAI連携ができると面白いかもしれません。例えば、AIと統計データを組み合わせて、入退状況などを元にAIが行動変化を素早く察知しアラートを出せるようになれば、学生のメンタルヘルスの変化なども早期にフォローできるようになります。これは一例ですが、SEATouchで取得したデータを今後さらに幅広く活用できるといいですね。