左からDX企画部の山口さま、製銑技術部の堀越さま、西村さま
課題
- 4面からなる多面ディスプレイを備えているが、表示コンテンツの登録に多くの時間と手間がかかっていた
- 利用シーンに合わせたスムーズなコンテンツの切り替えが難しく、活発なディスカッションやアイデア創出の妨げとなっていた
解決策
- Immersive Squareの導入により、プリセットされたコンテンツやレイアウトをタブレットPCから多面ディスプレイに簡単に表示できるようになった
- 利用シーンに合わせたスムーズなコンテンツ切り替えや多面ディスプレイの連結表示により、多様な情報を俯瞰できる環境を実現し、活発なディスカッションやアイデア創出の流れを構築できた
JFEスチール株式会社は、「常に世界最高の技術をもって社会に貢献します」という企業理念のもと、鉄鉱石を原料に最終製品まで一貫生産体制を有する世界有数の鉄鋼メーカーです。
全国の製鉄所・製造所の操業データを統合的に活用するため、2020年に全社的なデジタルトランスフォーメーション拠点「JFE Digital Transformation Center(JDXC)」を開設しました。JDXCでは、部門や地区を超えたデータ活用を推進し、生産性や製造技術の向上、コスト削減などに取り組んでいます。さらにはDXに関わる人材育成や協業先とのディスカッション、採用活動などにおいてもJDXCを活用しており、利用シーンの幅が広がっています。
今回は、DX企画部の山口さま、製銑技術部の堀越さまと西村さまにImmersive Squareの導入背景から活用状況についてお話を伺いました。
多面ディスプレイを柔軟に活用し、アイデア創出をサポートする空間づくりへ
ー Immersive Square導入の背景を教えてください
当社ではDX推進の一環として、各社員の端末で必要なデータにアクセスができるクラウド環境を整備しています。JDXCはデータ活用の価値を高めていく場として、対面でのコミュニケーションを重視しており、さまざまなデータコンテンツを一斉に表示できる4面のディスプレイを設置しています。ディスカッションやアイデア創出の場面では、思考の流れを妨げない進行が重要と考えており、必要なコンテンツをスムーズに呼び出し、ディスプレイに表示できる仕組みを求めていました。
また、協業や採用活動におけるプレゼンでは、画像・動画・PDF・PowerPoint・Webサイトなどさまざまなフォーマットのコンテンツを用いながら、製品や会社の強みや持ち味を伝える必要がありました。
スムーズなコンテンツの呼び出しによって、多面ディスプレイを最大限活用し、アイデア創出をサポートできる空間にしたいと考えていました。
![]() |
|
JFE Digital Transformation Center(JDXC) |
ー Immersive Squareを選んだ決め手は何ですか
ソニーさんは映像機器の分野で先進的なプロダクトを世に送り出しており、映像表示に関する課題解決の提案力に期待がありました。そんな中、Immersive Squareのデモルームを見学する機会があり、4面のプロジェクターに囲まれた没入型のコンテンツ空間に圧倒されました。同時に、ユーザーインターフェースについて直感的で使いやすい点が印象的であり、JDXCのような平面型のディスプレイ配置であってもその良さが生かされるのではと考えました。今回、タブレットPCでの操作を希望した上で操作方法について具体的な提案があり、利用イメージに合ったことが導入の決め手となりました。
また、「買い切り型」では機能の陳腐化や保守の課題が生じるのに対し、Immersive Squareは「サービス型」であり、継続的な機能進化と安定稼働のためのサポートが受けられる点も評価ポイントでした。
|
|
|
JDXCにおけるImmersive Squareの構成 |
多面ディスプレイの運用性・操作性が上がり、アイデア創出や魅力発信につながった
ー Immersive Square導入による変化を教えてください
導入による変化は大きく2つあります。1つ目は、コンテンツの一元管理と、他の機器との連携により誰でも簡単に操作できるようになったことです。利用シーンに応じて、製造プロセスの可視化表示、生産管理におけるデータ、ゲスト向けの紹介映像(会社や工場、製品など)といったさまざまなコンテンツを用意しており、それらをImmersive Squareで一元的に扱える環境が整いました。また、タブレットPCによる直感的な操作性によって誰でも簡単に、プリセットしたコンテンツを表示できるようになりました。タブレットPCはリモコン機能も備えており、ディスプレイの映像ソースの切り替えや、室内のカメラや照明もワンタッチで操作できるためスムーズな進行を実現しています。
|
|
| タブレットPCからコンテンツを選択、表示可能 |
2つ目は、多面ディスプレイに複数のコンテンツを一斉に表示することで、情報を比較や掛け合わせが容易になり、新たな気づきやアイデア創出が生まれやすい空間となったことです。一斉に表示し、必要に応じてコンテンツを出しわけることで、ディスカッションの流れを途切れさせず、迅速な意思決定を後押しします。また、多面ディスプレイに連結して表示することが可能なため、プレゼンでは例えばメタバースのようなコンテンツを没入感をもって表示でき、製品や会社の持ち味をより深く伝えることができるようになりました。
![]() |
| 多面ディスプレイを柔軟に分割(1:3)してコンテンツ表示が可能 |
ー Immersive Squareの利用者から、どのような声がありましたか
本社技術部門で製造プロセスを統括する利用者の声を紹介します。当社が保有する高炉は、鉄鉱石やコークスを高温で反応させ、鉄を溶かして取り出す巨大な設備です。24時間連続で稼働し、温度や圧力、ガスの流れなど多くの指標を管理する必要があります。一見すると「目に見える指標データを管理値内に保てばよい」と思われがちですが、刻々と状況が変化する炉内部を数十種類の指標をもって総合的に理解する必要がある複雑なプロセスです。
当社は7基の高炉を保有し、個人端末ではデータの確認、検討に多くの時間を要していましたが、Immersive Squareによって必要なデータをワンタッチで呼び出し、全体状況を俯瞰できるようになりました。高炉同士の共通点や相違点を見きわめながら、各高炉のおかれた状況をイメージして、製鉄所側と目線を合わせたコミュニケーションが可能になりました。状況確認から製鉄所側との打ち合わせまで、トータルでの時間短縮を実現し、業務効率が大幅に向上しました。
当社では製造プロセスを表現する数理モデルの開発・実装やそれを発展させたCPS*化に取り組んでいますが、そのための気づきや意思決定、新たなアイデア創出にもつながっています。
*CPS(Cyber Physical System):現実世界(フィジカル空間)の情報をセンサーで収集し、仮想空間(サイバー空間)で高度に分析・解析し、その結果を現実世界にフィードバックして最適化・自動化するシステム
![]() |
| コンテンツを多角的に表示し意思決定やアイデア創出をサポート |
アイデア創出をサポートする技術を組み合わせ、生産性を向上させる空間づくりに期待
ー 今後はImmersive Squareをどのように活用していきたいですか
Immersive Squareのコンセプトである空間への没入を深化させていきたいと考えています。スクリーンタッチなど新しい機能を取り入れ、情報に対しインタラクティブにアクセスすることで、さらに多様なアイデア創出やコラボレーションが容易になるのではと考えています。五感に訴えるリアルな体験や、遠隔地との没入型コミュニケーションなどの提案を頂きながら、生産性を向上させる次世代の空間づくりを目指していきたいと思います。
ー Immersive Squareが生産性を上げる空間づくりをサポートできるように引き続き改善を進めてまいります。貴重なお話をありがとうございました!
- ワークショップ(DXテーマのグループ討議)
![]() |
![]() |
- データサイエンティスト教育
![]() |
アイデア創出をサポートする空間表現サービス
「Immersive Square」
【関連する導入事例】







