前回の記事では、安全研修の具体的なコンテンツについてご紹介しました。
今回は研修コンテンツ紹介の第2弾として、建設現場における技能の習得・向上を目的とした「技能研修編」をご紹介します。
コンクリート打設作業
鉄骨玉掛け作業
高車(高所作業車)作業
実地で行う技能研修では資材や設備、指導者、研修場所などを確保する必要があり、受講者が繰り返し練習できる回数には限りがあります。また、一度の研修だけでは、作業手順や確認ポイントを十分に定着させることが難しい場合もあります。
VRを使った技能研修では、建設現場に近い環境や作業手順を再現し、時間や場所にしばられず何度でもトレーニングできます。また、実際の現場では研修のたびにコンクリートなどの資材を準備する必要がありますが、VRであれば資材コストを抑えながら、受講者一人ひとりが納得いくまで練習し、習熟度を高めることができます。
また、コンテンツによっては複数人で同じVR空間に入り、作業者や指示者などの役割に応じて作業を進めるトレーニングも可能です。実際の現場と同じように声かけや合図、周囲確認、役割分担を意識しながら作業できるため、個人の技能習得だけでなく、チームでの連携力向上にもつながります。受講者や指導者が別々の拠点にいても、同じVR空間内で研修を実施できるため、遠隔地の拠点や協力会社を含めた教育にも活用できます。
さらに、作業後には結果が点数として表示されるため、ゲーミフィケーションの要素を取り入れて楽しみながら学べます。受講者ごとの結果をデータとして蓄積することにより、理解状況の把握や指導にも活用できます。
「コンクリート打設作業」は、型枠へのコンクリート打込みの一連の作業を、VR空間内で手順に沿って体験できるコンテンツです。
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締固め作業 |
壁打ちバイブレーター |
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複数人プレイ |
受講者は、作業前の準備から打込み、締固めまでの流れを体験しながら、各工程で確認すべきポイントを学びます。単に手順を覚えるだけではなく、「どの工程で、どこに注意すべきか」を作業の流れの中で理解できることがポイントです。
研修後には採点結果をもとに、正しくできた工程と改善が必要な工程を可視化し、自分の理解度や不足している視点を整理できます。経験の浅い若手社員だけでなく、職長や現場監督、協力会社の従業員など、立場の異なる受講者が共通の作業基準を確認する研修としても活用できます。
「鉄骨玉掛け作業」は、クレーンによる鉄骨の吊り上げに伴う玉掛け作業を、VR空間内で体験するコンテンツです。
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玉掛け作業 |
シャックル取り付け方法選択 |
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複数人プレイ(指揮者、合図者、補助者) |
受講者は、ワイヤーの掛け方や合図、吊り荷との距離の取り方などを手順に沿って確認しながら、実際の現場で発生し得るさまざまな状況を体感します。荷の下に入る危険や、不適切な玉掛けによる荷の不安定さなどを疑似体験することで、知識だけではなく「もし自分がこの場所にいたらどうなるのか」という当事者意識を持って学べます。
資料では伝わりにくい現場での確認行動や、正しい手順・安全設備の重要性を、より強く印象づけられることが特長です。
「高車作業」は、高所作業車(高車)の操作手順と作業中に起こり得る危険をVR空間内で体験するコンテンツです。
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高車運転前の確認手順 |
高車の運転操作 |
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高所作業のKY活動 |
採点結果をスコア化 |
受講者は作業前の確認から高車の運転操作、高所作業の一連の流れを体験しながら、各工程で注意すべきポイントを学びます。あわせて、無理な姿勢での作業や、周囲の障害物・段差への不注意など、実際の現場で事故につながり得る危険な状況も再現しています。
実際の研修現場では、高所作業車の危険性を言葉で説明されても、どの操作がどのような事故につながるのかを具体的にイメージしにくい場合があります。VRで危険な状況を疑似体験することで、受講者は「なぜこの手順を守る必要があるのか」「なぜ周囲の確認が欠かせないのか」を理解しやすくなります。安全ルールの必要性を自ら体感しながら学習できることが特長です。
特に、現場経験の浅い若手社員や新入社員、協力会社向けの安全教育では、高所作業車を扱う前に正しい操作手順と危険を確認する教材として活用できます。
従来の技能研修では、資材や設備を準備したうえで、限られた時間の中で作業を体験する形が中心でした。しかし、コストや準備の都合から体験できる回数には限りがあり、一度きりの研修では十分な習熟が難しい場合もあります。
VRを使った技能研修には、こうした課題を解決する次のような特長があります。
繰り返し学習
時間や場所にしばられず、受講者が納得いくまで何度でも作業手順を体験できるため、着実に習熟度を高められます
資材コスト削減
研修のたびにコンクリートなどの資材を準備する必要がなく、コストを抑えながら実践的な研修を行えます
習熟度を見える化
作業結果が点数として表示されるゲーミフィケーション要素により、受講者は楽しみながら学べるかつ、結果をデータとして蓄積することで一人ひとりの理解度や指導すべきポイントを把握できます
正しい作業手順の習得と危険への気づきを、安全なVR空間の中で繰り返し実践できるため、新入社員教育や若手社員研修、安全大会、協力会社向け講習など、さまざまな教育の場面で活用できます。
「VR研修に興味はあるものの、本格導入の前に効果や運用方法を確認したい」
そのようなお客様向けに、VRコーチングでは短期間から利用できるレンタルプランにも対応しています。
レンタルプランでは、利用する技能研修コンテンツを選択できるほか、オプションとしてVRヘッドセットやコントローラー、操作ガイドなどの機材一式を利用できます。設定済みの機材が配送され、利用期間中はメールによるサポートも提供される構成です。
まずは新入社員教育、協力会社向け講習などでVR研修を体験し、受講者の反応や研修の進め方を確認してから、自社に合った活用方法を検討することができます。
当社では、企業向けVR研修コンテンツの企画・制作をサポートしております。VRを活用することで、作業手順や確認ポイントを繰り返し学びながら、実践的な技能習得や技能継承につなげることができます。
今回ご紹介した建設業向けの技能研修コンテンツに加え、設備操作や組立、検査、保守点検など、さまざまな現場における技能教育への展開も可能です。お客様の業務内容や教育課題に応じて、最適なVR研修コンテンツの企画・制作をサポートいたします。
VRを活用した体験型の技能研修は、人材育成の効率化や教育品質の標準化にも貢献します。自社の教育課題解決に向けて、ぜひ活用をご検討ください。